クロコダイルとは、ワニ革のレーザー製品全般を指すと思っている方が多いですが、クロコダイルと呼ばれるものは、スモールクロコ、ナイルクロコ、ラージクロコ、シャムクロコの4種類しかありません。カイマンやアリゲーターと言われる種類は、また別の物でクロコダイルではありません。
では、クロコダイルの中でも、シャムワニの特徴とはどのようなものでしょうか。
シャムワニは一般的なワニ革の一つといえます。
イリエワニの模様に似ていると言われていますが、イリエワニより大きく、腹の鱗は長方形です。
鱗の特徴ですが、頸から肛門にかけての鱗の横列の数は約30~34列となっています。
横腹の部分の鱗の特量は、丸みのある鱗になっています。
背中部分は、4~6枚で横に一列です。
頸鱗板ですが、ひとつにまとまっていて、4枚の大きな四角形に並び、その右と左に小さなの鱗板が、1枚ずつ並んでいます。
背鱗板ですが、頸鱗板の部分から離れていて、規則的に横に16~17列で、殆どのシャムワニは縦に6列になっています。
玉符、竹符ともにバランスのよい綺麗な並び目が特徴で、革はとても柔らかいので、ヨーロッパやアジアのファッションマーケットで好評を得ています。
その柔らかでしなやかな特徴から、ワイルドになりすぎすに、エレガントな表情も見え隠れするような製品に仕上がるので、とても人気も高いようです。
元々タイやミャンマーの河川や沼地に生息していたワニですが、現在は絶滅危惧種に指定されているいます。
現在、タイの養殖所で育てられてレザー製品に商品化されている物の全てが養殖されたものです。
用途は、ハンドバックや財布、ベルトなどの小物が多いようです。
日本でも、大きな需要があり、タイからの輸入が多いです。
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