クロコダイルのメンテナンス・お手入れ方法について
クロコダイルのバッグ、財布は・・・
- 雨にぬらさない
- 光線を浴びさせ続けない
- カビを生やさない
- 日頃のお手入れはこうする
【雨にぬらさない】
クロコダイルは水辺の生き物ですが、皮から革になった時点で水には強くありません。
特にシャイニング仕上げの革には、革の風合いや光沢感をより強調するために仕上げ材を塗布する場合がございます。
その仕上げ材は耐水性がございますので、濡れた後でもすぐに柔らかい布などで拭き取れば問題はございません。
ただし、水滴がついたまま放置してしまうと、水分を吸い込みシミとなって残ってしまいます。
マット仕上げのクロコダイルにつきましても、水濡れした場合は、速やかに拭き取っていただきたいと思います。
【光線を浴びさせ続けない】
光線とは、日光はもちろんですが蛍光灯もできるだけ避けた方がいいです。
もし光を当てる必要性がございましたら、可能であれば、紫外線の少ないLED光を推奨いたします。
ただ、色の変化や質感の変化はオーナーとともに過ごした時間の証でもあります。
その変化を楽しむのも本革をもつ醍醐味でもありますので、あまり神経質にならなくてもいい場合もございます。
【カビを生やさない】
湿気の少ない場所で保管してください。
①乾燥状態を保つ
②低温にする
③こまめに汗や油、汚れを取り除く
大切なお品物ですから袋に入れて、箱に入れて押し入れに入れておきたくなるものですが、できるだけ外に持ち歩いて外気に触れさせてください。
一度カビが生えてしまうと、表面上の菌は取り除くことはできますが、革の繊維にある菌まで取り除くことは難しいので、十分に注意してあげてください。
【日頃のお手入れはこうする】
クリームやオイルについては、ほとんど塗っていただかなくても大丈夫です。
もちろんぬっていただくのは革にとって良いことなのですが、塗ったクリームが革の表面に残った場合、それを栄養分としてカビが生えたりほこりが付いてしまうことがあります。
カビは汚れ、湿度、温度の3つの条件によって発生してしまいます。
主な製品がバッグや財布ですから、中の荷物を全て外に出してあげると意外とほこりや汚れが革に付着しているのにお気づきになると思います。
そうすることで、傷んでいる部分の早期発見にもつながります。
ただ、なめされた革は時間が経つにつれ中の油分が抜けて紙のように乾燥し強度が弱くなってしまいます。
それを防ぐという意味で、ミンクオイルやニートフットオイルなどの、動物性の出来るだけピュアなオイルをお勧めいたします。
1年に1回、半年に1回くらいで十分です。
その時に革の状態をよく観察していると、小さなすれや傷、退色があったりします。
薄くオイルを手に取り何度もすりこんであげることで、傷は目立たなくなり、色つやもよくなってきます。
そうやって、丁寧に塗って頂きながら革の状態や変化を楽しんで頂けると良いかと思います。
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