クロコダイルにしかない魅力
クロコダイルの革は全体に細かな鱗模様があり、その模様は整然と並んでいるようでありながらその部位によって少しずつ形が変わっています。
その形状や特徴について写真を交えてご説明いたします。
- クロコダイルの模様の特徴
- お腹
- わき腹
- 顎(あご)
- 尾(テール)
- 足
- まとめ
【クロコダイルの模様の特徴】
その輪郭のグラデーション、段階的な変化の美しさが人々を魅了し、より存在価値を高めていると言えます。
クロコダイル革の鱗模様を認識しておくことで、その商品がどれくらいのサイズでどこの部分の革を使っているかを判断できると思います。
皆様のクロコダイル商品の選択にお役にたてれば幸いです。
※今回説明用に使用している革は、バニラ仕上げの染色です。
【お腹】
中央部分の模様の形状は四角い形でタケフと呼ばれています。
丁度、竹の節目が並んでいるように見えるためだと思われます。
また、わき腹にかけて徐々に丸い形状に変化していきます。
いわゆるセンターどりといわれる製作方法は、このおなかの部分を財布やバッグの最も目に入る箇所に左右対称(シンメトリー)になるように配置したつくりになっています。
センターどりをして製作されているバッグや財布は、見た目にも美しく、価値が高くなります。
【わき腹】
お腹がタケフと呼ばれているのに対して、マルフと言います。クロコダイルの種類によっては、堕円のものや丸いものがあります。
地面につかない部分なので質感は柔らかく、加工もしやすい部分になります。
センターどりの場合は、お腹のタケフからマルフにかけてのグラデーションをサイズに合わせて使用していることが、条件となるのではないでしょうか。
【顎(あご)】
口の下から前足の間あたりの部分で、形状は長方形で、お腹の模様と似ています。
全体の中では模様が細かくきれいな部分です。
【尾(テール)】
模様の形状は、比較的大きめの長方形です。
お腹の部分も長方形なのですが、それとは明らかに異なります。
質感はお腹より少し硬くなっています。
お腹の模様が上品なイメージに対して、テールの模様はワイルドな印象があります。
【足】
足の上側は非常に細かい模様で、下側は大きめの模様になっています。
模様の溝も深く、より野性的な印象が強い部分です。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
クロコダイルとひとことで言っても、1枚の革の中にいろんな模様があるのがお分かりいただけたともいます。
商品を選ぶ際に、この商品にはどの部分が使われているか想像しながら見るのも面白いと思います。