読んで字のごとく「馬の蹄の形」をした小銭入れのご紹介です。
馬蹄は古来ヨーロッパより幸運のお守りとして崇められています。
また、想像以上に収納できるコインの数が多いことにも驚かされます。
そして何より申し上げたいのは、そんな貴重な馬蹄型小銭入れが大変希少になってきています。
なぜかといいますと、製作できる職人さんが年々減少傾向にあるということです。
日本のものづくりを守るためにも、馬蹄型小銭入れをご紹介したいと思います。
- 馬蹄は幸運のお守り
- 収納力と高い技術
- 職人と後継者の減少
- まとめ
馬蹄は幸運のお守り
馬蹄が幸運のお守りといわれている理由は、「馬につけられた蹄で幸運をかき集める」「U字形状が幸運を受け止める」などと言われています。
また、イタリアなどでは権力者が馬を多く所有していましたので、馬蹄職人が多く製造、修理など大きな収入の糧となっていました。
そのため、馬蹄は財産や、労働の象徴として扱われていたということです。
現代においては、馬は決して人を踏むことはないということから、自動車のお守りとして事故を起こさないようにと安全運転のお守りとしても重宝されています。
収納力と高い技術
見た目は小さいですが、予想以上に収納力があります。
画像は
1円玉12枚
5円玉2枚
10円玉11枚
50円玉1枚
100円玉2枚
500円玉2枚
が入っています。
カブセの際に堤防のような堰(せき)があるので、ザッと小銭を滑り出して迅速に小銭を選ぶことができます。
素早くお支払いを済ませる男性は素敵に見えますよね。
そして、製造する側として最もアピールしたいのは、「駒合わせ縫い」といって、革同士を直角に合わせて縫製するやり方です。
革同士を直角に合わせていますので、ミシンで縫製できません。
したがって一度穴をあけて手縫い針で縫製するという手法で仕立てられています。
その時に、糸を引っ張る強さや針孔のピッチなどコンマ数ミリ単位の精度が要求されます。
これは教わって次の日からできる技術ではなく、5年10年と経験を重ねてようやく商品としての品質を保持することができます。
また、カブセを閉めたときにマグネットやホックなどの留め具を一切使用しておりませんので、そのかみ合わせの摩擦力だけで固定されています。
ここも、熟練の技が要求されるところです。
職人と後継者の減少
従来、バッグやお財布の縫製職人さんは家内制手工業の形態をとっているところが多く、それぞれ得意とする商品を製作しています。
特に馬蹄型小銭入れはお財布の職人さんとは異なる技術、道具などを要しますので馬蹄型小銭入れ専門となります。
その職人さんの数は、高齢化とともに減少しており後継者も不足しているため、貴重な技術が途絶えてしまっているという現象が起きています。
小さな商品ですが、その技術力は後世に残すべき大きな技術力がございます。
ぜひとも、その技術力を一度手に取ってみていただきたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
お守りという意味がある馬蹄。
プレゼントにお使いいただいて、「古来ヨーロッパではね・・・」などとプレゼントに込められた思いを言葉で添えてお渡しいただくのも素敵ではないでしょうか。
特に男性は女性よりもそのものの価値より、その商品にどんな歴史的背景があるか、どんなストーリー、エピソードがあるかを気にされる方が多いので参考にしていただきたいと思います。
また、「日本の製造業を守る」という意味で、同じレザーの小銭入れをお探しでしたら、ぜひメイドインジャパンをお選びいただけると幸いです。
是非、ご参考にしてください。